自作キーボードLily58を作った話と冬コミ(C95)の宣伝

この記事は自作キーボード Advent Calender 2018の23日目の記事です

adventar.org

 

こんにちは。ゆーち(@F_YUUCHI)です。

 

2018年は自作キーボード流行りましたね(2回目)

前回の記事で今年やった自作キーボード活動、自キカツ!を書いたときにLily58というキーボードが出てきましたがそのキーボードを作った経緯と紹介をやって今週29日に行われるコミックマーケット95(C95)にて頒布をするのでその宣伝です

 

作った経緯

自作キーボードはLet'sSplit→ErgoDox→Ergo42と作ってきました。

Let'sSplitは初めて作った自作キーボードで、これは当時の自分としてはキー数が少なく結局うまく使いこなせずにあきらめてしまいました。あとは厚さも結構あったのでそこの不満点でした。

次に作ったErgoDoxは以前から有名だったので知っていましたが自作もできると知り、作りましたが、大きく、キー数が多すぎてErgo42購入以降は使う機会が減り、手放してしまいました。ですがキー配置はかなり気に入っていたためこれがLily58のキー配置の原型となりました。

Ergo42はキー数薄さなどちょうどよく、気に入っているため今でも使う機会があります。

 

Lily58を作るにあたって

元々自分は上に書いたとおりErgoDoxを使用していましたが見た目のカッコよさに惹かれて作ったものの

  • サイズが大きく無駄なキーが多い
  • キー数が多いため本体サイズも大きく、持ち歩きがほとんど不可能に近い
  • 海外の方が設計したため、比較的手が小さい自分には少し大きい

という上げればいくつも出てくる不満点があったのでそれを解消しようとして設計したキーボードがLily58です。

基本的な配置を残しつつより薄く、コンパクト、見た目をかわいく。という思想で設計をしています。

 

ErgoDoxを使っていた時は自分が最終的に使用していたキーはこれだけでした。(ピンクで囲った部分)

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この配置をコンパクトに収めたのがLily58というキーボードです。

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Lily58の特徴

  • 多くもなく少なくもない58キーという数
  • column staggeredという指が自然に吸い付くようなエルゴノミクス的キー配置
  • 自作キーボードでは少ない曲線の多い本体の形
  • Pro Micro(制御ボード)を表面に置くことで薄型化
  • 左右のキーボードをつなぐケーブルのジャックの向きを上にすることでキーボードの間に物を置いても邪魔にならない

 

ロゴについて

おしゃれな自作キーボードにはおしゃれなロゴがあり、ステッカーとか作られている方がいて羨ましいなーと思っていたのですが自分はデザインセンスがないのでCorneでも使われていた99designsで依頼し、最終的にとてもよいロゴができました。いろいろなところに使っていこうと思います。f:id:yuchi-kbd:20181223203730j:plain

 

ステッカーはGitHubのステッカーで有名なStickerMuleに発注しました。適度な厚みがあり、印刷も非常にキレイで満足です。Corne Keyboardもここを使っているとのことです。

www.stickermule.com

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コミケの宣伝

今回のコミケでLily58の頒布をします!

新しく1種類のLily58を増やして2種類になります💪

 

通常版のLily58

ソケット版のLily58 Pro

この2種類を予定しています

 

Lily58

価格:11000円

 

通常版のLily58は今まで販売してきたものを微修正、OLEDを使えるようにしたモデルです。

一番ベーシックなモデルでこのセットとキースイッチ、キャップを買えば完成するキットです。

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Lily58 Pro 

価格 ホワイト:8000円 ブラック:9000円

 

自作キーボードの沼に沈み始めると様々なキースイッチがあるので色々試したくなりますよね?しかし自作キーボードの多くはスイッチをはんだ付けしてしまうため簡単に交換して様々なスイッチを試すことができません。

Lily58 Proはソケット方式を採用することで気軽に交換することができ、キースイッチ沼にどんどん沈むことができます!💸

 

このキットは見た目にこだわり、金メッキを採用。ブラック基板はマットブラックで製造しているので所有欲が満たされるようなプロダクトになりました。

このモデル限定でブラックを用意してします。黒いキャップを付けると渋くて最高にかっこいいです

 オタクブラックです

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ダイオードは表面実装タイプのみを採用しているので制作難易度が少し高くなっています

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このキットはPCB、PCBケース、ネジ類のみのキットです。(ProMicro、ソケット別売)

MX、ロープロどちらもソケットを使用しているので購入者の方が選べるように別売しております。遊舎工房さんなどにてProMicroと一緒に購入することができます。

 

Lily58 miniについて

前回の記事で「Lily58 miniを出す」と書きましたがその後検証したところキースイッチ間の間隔が狭くて干渉してしまうことがわかったため今回のコミケでは断念し、年明け後の発売になります。 ごめんなさい!!!

 

 

場所は2日目(30日)東6ホール ナ-17bとなります。

自作キーボードサークルが固まっている場所でもあるのでいろいろな自作キーボードを実際に見て触って買えるので是非足を運んでみてください。

 

支払い方法は現金とpixivPAYが使用できる予定です 

通販について

コミケの余りが出た分に関してはなるべく早く通販の方で販売を開始しようと思っているので会場に来れない方も入手できるようにしたいと思います。

通販も含めた売り切れ後の販売は少し時間が空いてしまうと思いますがLily58、Lily58 Pro共に販売は続けます。(miniの販売継続は未定)

 

 

今後について

Moduloへの対応

Biacco氏によって進められている今最もアツい(?)分野であるModuloに対応をやっていきたいと思っています。

 

biacco42.hatenablog.com

来年以降に生まれる自作キーボードの多くや今出ているキーボードもModuloに対応していくと考えると来年の注目分野ですね。

 

もっと先...?

Lily58は個人としてこれが現状の最高のキーボードだと思っていますがこれで終わらないのが自作キーボードです。

小さい不満、改良する点などは長く使っているうちに出てくるものですし、3Dプリンターでケースを作り、エルゴノミクスを更に追求した立体的なキーボードを作る流れも来ているので次作るときは全く新しい形のキーボードを作りたいですね、来年よりもっと先になるかもしれませんが。

 

まとめ

1年前はまさか自分が自作キーボード開発しているとは思っていませんでしたし、ここまで日本の自作キーボードコミュニティーが成長しているとは思っていませんでした。来年もこの勢いのままやっていきたいですね💪

 

追記 2018/12/25

お品書きできました

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追記2

BOOTHでの通販を開始しました

liliums.booth.pm

 

この記事は Lily58 Pro(White)+Garteron Silent Redで書きました